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今回は、実際に設計に設計させていただいた事例をご紹介しながら、ロフトの魅力をお伝えしたいと思います。

ロフトには、そもそも小屋裏の部屋といったニュアンスがありますから、きちっと仕上げをしなくても、それがまた魅力的な場所になることもあります。面積を増やす予算が厳しい場合、ロフトの壁を石膏ボード、床や天井は合板貼りのままにするなど、下地材そのままで仕上げる場合もありますが、置き畳を敷いたり、家具調度品の工夫で、居心地のいい場所に変えることができます。天井高が低いことが、かえって落ち着ける場所になることもありますし、秘密基地や手を伸ばせば全ての物に手が届くコックピットのような魅力もあります。

リビング等と空間的につながっているようなロフト(私たちはそのような設計をすることが多い。)であれば、ロフト自体は狭くても視界がつながって広がることにより、狭さや窮屈さを感じさせない空間になります。また逆にリビングの方も、ロフトがあることで、面積方向の広がりだけではなく、縦方向の視点の変化が生まれることにより、より変化に富んだ豊かな空間になります。

また、最近は、ロフト付きのアパートも時々見かけるようになりました。どうしても法的な制約の多い都市の住居では、床面積的な制約を受けづらいロフトはもう一部屋まで行かなくても、何か別に使える魅力的なスペースとなります。使い方の工夫次第で、ロフトはより豊かで楽しい、もう一つのおいしい空間になります。

畳スペースや書棚のある多目的なロフトは、
下階のリビングと窓でつながる
居住スペースと一体的につながって使える
ロフト付きアパート


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