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提携建築士・工務店メンバーでも東日本大震災の被災地支援を行いました。昨年末に石巻の十三浜のわかめの生産地を有志メンバーで訪れ、作業再開のために必要な支援内容を伺いました。提携建築士・工務店のみならず、関係者や賛同をいただいた様々な方々からの支援金の協力を得て、組立式の作業台25台と椅子100脚を製作し、今年の2月に現地に届けることができました。これによってわかめの生産を再開することができ、生産者の方々からは大変感謝していただきました。ご協力いただいた皆さまには、この場をお借りして改めてお礼を申しあげたいと思います。

わかめを加工するための作業台は、建築の現場で作業用としてよく使われている、合板をX型に組見合わせた脚部二組に、910ミリ×1820ミリの合板にステンレス板を貼った天板を載せた、簡素で丈夫なものです。どこにでも分解して移動させることも出来ます。

椅子は、123チェアーと呼んでいます。建築の現場で下地材などとして一番よく使われ、また、端材となると捨てられてしまう、イーニッサン(123)と呼ばれている、30ミリ×40ミリの木材のみを使用して、最小の部材数と接点数で、簡単にかつ丈夫に組み立てられるように設計してみました。各現場で捨てられてしまいそうな木材を椅子の材料として使うことで、コストダウンにも努めました。

123材だけでできたイーニッサンチェアー(123チェアー)。123が発展や未来を表しているようで気持ちの良い呼び名だと思っています。丈夫でシンプルな椅子が出来ました。

作業台や椅子が、おいしい食材を生み出す場で役に立ち、おいしい空間を広げ、少しでも復興支援に役立てば嬉しいです。

作業台脚の組立て
123チェアー
組立式作業台


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